ワークショップ リアル

アートワクチンV オンラインリモートワークショップ“リアル”

南三陸と上野をつなぐアートワークショップ

 東京藝術大学COI拠点文化外交アートビジネスグループの伊東順二研究プロデューサーは、南三陸町の復興支援の一環として、コロナ禍でも対面に近い経験を可能とするオンラインワークショップを開催しました。

 ワークショップの特徴は3Dプリンター、3Dスキャナといった最新機器を使用し、南三陸と東京を横断するようにリアルタイムでものづくりを行いました。

 また南三陸震災伝承館にて常時展示される大きな兎の造形作品『ぬくもり』の作者である石村大地氏をゲストに迎え、石村氏が特別にデザインしたオクトパスくん、通称『ラビットパスくん』をモチーフに3D機器でお守りを制作しました。

石村大地(Daichi Ishimura)

1991 年愛媛県生まれ。
2018 『KENZAN』(東京芸術劇場)、『大地の芸術祭越後妻有アートトリエンナーレ』(新潟)。『東京ハーヴェスト』(虎ノ門ヒルズ/東京)、『藝大アーツイン丸の内』(丸ビル/東京)
2018 三菱地所賞
2020 原田賞受賞、ホテルロイヤルクラシック大阪に作品収蔵。東京藝術大学大学院美術研究科工芸専攻修了。
2021 『密IX』(藝大アートプラザ/東京)などグループ展やアートフェアに多数参加。

ワークショップの流れ

石村氏の『ラビットパスくん』の造形制作

3Dスキャナーで『ラビットパスくん』をスキャン

3Dプリンターで『ラビットパスくん』を出力

一度デジタイズされた立体情報は、出力前に再編集して造形を最適化。大きさも自由に出力することが可能です。

『ラビットパスくん』を思い思いの色で彩色

アクリル絵の具で南三陸のこどもたちが思い思いに彩色

こどもたちの『ラビットパスくん』を3Dスキャン

彩色した色もスキャンしてテクスチャデータとして立体データに貼り付けます。
デジタイズすることによって上野とも瞬時に共有することが可能です。

ワークショップの風景